2025年4月——。突如として発表された、**「段ボール筐体のパソコン」**が、今ネット上でじわじわと注目を集めている。
開発を主導したのは、リサイクル技術とDIY精神を融合させるベンチャー「KAMICON(カミコン)」。彼らが手がけたその名も**「DPC-01(Danboru Personal Computer)」は、その名の通り外装をほぼ100%段ボールで構成したパソコン**だ。
🍃 なぜ段ボール?KAMICON代表が語る“紙”の未来
記者会見でKAMICONの代表が語ったのは、意外にも真面目なビジョンだった。
「プラスチックや金属に頼らず、再生可能素材でテクノロジーを構築できることを証明したかったんです。」
DPC-01の筐体は、特殊な耐水段ボール素材を使用しており、軽量でありながら衝撃に強く、実際に2階から落としても(ほぼ)無傷だったという実験映像も公開された。もちろん「個体差があります」との注意書きつきだ。
🔧 スペックは控えめ、でも遊び心満載
内部には、省電力型のArm系プロセッサと8GBのメモリ、128GBのeMMCストレージを搭載。OSには「KamiOS v1.2」という独自のLinuxベースOSを採用。起動音は紙が「パサッ」とめくられる音、シャットダウン時には「ペリペリペリ……」という謎の効果音が鳴る。
キーボードのテンキー部分には「折り紙ショートカット」機能が用意されており、任意の操作を折り方のパターンで登録できるという、もはやジョークなのか本気なのかわからない仕様も健在だ。
☔ 弱点は“湿気”と“猫”
もちろん、段ボールPCには欠点もある。
- 湿気が多いと筐体が「ふにゃっ」とする
- ペット(特に猫)に踏まれるとキーボードが沈黙
- 蓋の部分に「荷物」と書いてあるため、運送業者に持ち帰られるリスク
といったトラブルがユーザーから報告されている。
それでも、分解・修理が簡単で、筐体は自分で交換・カスタマイズ可能という点から、早くも一部のハッカーや教育現場で注目されている。
📦 今後の展開:段ボールスマホ?段ボールGPU?
KAMICONは次のステップとして、
- 「段ボールスマートフォン」
- 「段ボール冷却タワー」
- 「段ボール製VRゴーグル(実物大)」
といった周辺機器の開発も計画中とのこと。もしこれが実現すれば、我々のガジェットライフは一気に“ふわふわ素材”へと移行することになるかもしれない。
✍ 編集後記:使い捨てじゃない、育てるPCへ?
個人的には、この「段ボールPC」は単なるネタガジェットではなく、「ガジェットの寿命やサステナビリティ」について問いかけるプロダクトだと感じました。
毎年のように買い替えるデジタル機器に、段ボールのような素材を持ち込むことで、
“壊れたら捨てる”から“壊れたら作り直す”という、新たなカルチャーが生まれるかもしれません。
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